還暦祝いのニューヨーク建物観光【1】

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建築好きな私は若いころニューヨークに旅をしたことがあった。
ブルックリン、マンハッタン、ブロードウェー。古いもの、新しいもの。
映画などの舞台になった場所。
ガイドブックに載っている有名なものから自分で調べたものまで、ありとあらゆる建築物を見て回った。
昔は今ほど治安が良くなく、英語も拙い学生のひよっこバックパッカーがうろうろするなど危険な時代。
諦めざるおえない場所もあったが、不安や心配をよそに旅は充実し多くの刺激を受けた。

帰国後”いつかまた必ずニューヨークを旅する”そんな目標を胸に日々を過ごした。

その後、設計士として必死に仕事をし、結婚、子育てなど慌ただしい毎日をおくるなかで
徐々にあの日の目標は薄れていった。

そして先日定年を迎えた。

子供たちは独り立ちし、妻とふたりゆったりとした時間を過ごす毎日。
そんなある日、息子たちが私たちの還暦を祝う会をひらいてくれた時のこと。
渡したいものがあると手渡されたのは、ニューヨークのガイドブックと手紙だった。
ずいぶん安いプレゼントだなと思い、少し戸惑ってしまった私を見て、長男が手紙を読むようすすめてきた。
そこには、感謝の言葉と、『ニューヨークへの旅行をふたりへ贈る』と綴ってあった。

『もう一度ニューヨークを旅したい』そんな私の夢を息子たちは覚えていたのだった。

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