還暦祝いのニューヨーク建物観光【2】

数日後、私たちはニューヨークへ旅立った。
新婚旅行以来の海外旅行にはしゃぐ妻の横で私も胸を躍らせていた。
およそ13時間のフライトの後、ようやくジョン・F・ケネディ国際空港に到着。39年ぶりにこの地に降り立った。

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初日は、時間もないのでホテル周辺で”アールデコ”建築を見て周ることにした。
先に荷物を預ける為に、宿泊先の『ザ ルーズベルト ホテル ニューヨーク』へ向かう。
歴史あるクラシカルな雰囲気がただようこのホテルは、数々の映画の撮影場所としても使われてきた。
創業当時の格間天井とティファニー製のクリスタルシャンデリアが特徴のロビーは、なんとも美しく見とれてしまうほどだ。

荷物を置き、遅めの昼食がてら早速散歩に出かけた。ここはミッドタウンのど真ん中。
少し歩けば、歴史的な建築物が見つかる場所だ。
まずは近場の『グランド セントラル ステーション』から見て周ることにした。
100年の歴史を誇る巨大ターミナル。
大理石を使用した床、駅の入口正面上部に配された彫刻、そしてスカイブルーの天井には天球を外側から俯瞰した、
神から見た星座が描かれている。その他にも駅構内には、数々のショップやレストランがあるためこちらで昼食をとった。

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次は、『グランド セントラル ステーション』からも近い『クライスラービル』へ。
1930年に自動車メーカーのクライスラーの本社ビルとして建てられ、建築当時は世界一の高さだった。
クライスラービルが描かれている天井画や、豪華な大理石の床、寄木細工のエレベーター、
そして当時一番豪華なものとされた金色が多用されておりどこに目をやっても抜かりのない
アール・デコ芸術品の数々が素晴らしい。
ここは、今も現役のオフィスビルのため1階のロビーしか見ることはできないが外装・ロビーだけでも見ていて飽きない作りだ。

クライスラービルを出て、曲線が印象的な植物モチーフのテラコッタに覆われた『チャニン・ビル』を横切る。
1929年に不動産デベロッパーのIrwin S. Chaninの元本社ビルで、この周辺では最初にできた高層ビルだ。
テラコッタと直線的なレンガの壁と窓との対照が絶妙なデザインでこれもおもしろい。
細かなところまで見ていたいが日も傾いてきたので先を急ぐことにする。

そして初日の最終目的地『エンパイア・ステート・ビル』へ到着。
1931年に竣工で、当時世界一高いとされたクライスラービルからその称号を奪い、ニューヨークのシンボルの一つとして認知された。
ここからの夜景を見るためわざわざ日が落ちてから訪れた。
86階にある展望台からは、自由の女神やブルックリン・ブリッジなど360度街を見渡すことができる。
そして、妻の好きな『めぐり逢えたら』や昔観た『キングコング』などの映画の舞台にもなっている。
若いときにもこの場所には来たが、昼間だったのでまた違う印象だ。

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輝く美しい街並みを眺めながら、今度はこうして妻と共に眺めているということに何とも言えない感動を覚えた。
「あの子たちにいっぱいお土産買っていかなきゃね」と妻が振り返る。
そうだ。この旅をプレゼントしてくれた、私の夢を叶えてくれた息子たちのためにも最高の旅にしよう。
ホテルへの帰り道、美しい夜景のポストカードを買いふたり宛てに感謝の手紙を書き綴った。
明日は、船に乗り海の上からゆったりとニューヨークを見て周る予定だ。

夢のような旅はまだまだつづく。

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